繋いでたことばの欠片は埋れてく セミが鳴く人声の中 途切れたら聞こえない ただ濁った音になった 二人なら大丈夫笑っていた 目が合わないそんな気がした すれ違って歩み寄った 私を知らない 灯っている提げ灯り 私は涙をこらえて さよなら 思った この夏が終わる その前にもう一度 会いたかっただけよ 二人の想いが あの頃と変わらなかったら いいのにな ほら もう夜だ 目を閉じて風を感じた じっとりと生ぬるい手の中に 何もない 未来が見えないようで そっと息がこぼれた 溶けていくカキ氷冷やしてゆく 頭も心も持っていく 冷やしていく冷やしていく こんなに暑いのに 灯っている提げ灯り 美しさは増していくだろう さよなら もう夏が終わる その前にもう一度 会いたかっただけよ これ以上何も 求めたりしないから 自由になろう ほら もう帰ろう 何もない場所から あなたと過ごした場所になり 二人の思い出は ずっと 変わらない 解けてしまった時間を 戻せないことは知ってるから さよなら 私から 旅立つあなたに 心から手を振って 笑い合えるまで 時間をかけて 美しい思い出に 染めてくから 花火が上がる 上がって咲いて消えた いつまでも 続かないよって だから焼き付ける 焼き付けて手を伸ばす 明日に この夏が終わる