好きな人がいるの あなたに似てるの だけどそれは内緒 あなたには内緒 洗い髪のままで細い路地を往くの 安いサンダル履いて 細い路地を往くの 見つけたものすべて 手にしたものすべて 愛し抜けたらいいのに でもどうして旅立っていくと言うの でもどうして悲劇ばかりを求めるの 白い壁の街で手紙を開くの 熱いコーヒー淹れて手紙を開くの 深い海の底に 赤い土の果てに 息づく者たちの声を聞いたの でもどうして 失ってばかりじゃないのに でもどうして幻なんかじゃないのに それは濡れ衣 夜を掻き分けて 鉄道は走る 国境線を越えて 痩せた野良犬 星を嗅ぎ回る 次のセリフを探し続けている 好きな人がいるの あなたに似てるの だけどそれは内緒 あなたには内緒