膝をついて祈っている なにも持たない両の掌合わせて 夜中に叫んでいる声が 神様に届くように 苦虫を嚙みつぶしたような顔して 今日も社会に飛び込め 暮らしの為には仕方がないのよと 僕がまともじゃないから 周りの人はとても迷惑そう ねぇこれって誰か 得してるんですか? 『正しいこと』 を勝ち取る力の無い奴から手を放し 転がり下って『悪役』になっていく ヒーローになるどころか 正義の味方の影におびえて 吐き出す皮肉も虚しく空を 切るのです 「辛いのは皆同じ」らしいが なら人間なんて生まれない方が良い ってことになっちゃうね それじゃあんまりだから耳を塞いだ 適当な屁理屈並べて みんなハッピーってことにしたい 全部ひっくり返せるような閃きを! 膝をついて祈っている なにも持たない両の掌合わせて 夜中に叫んでいる声が 神様に届くように 今日もテレビをつければ コメンテーターが深刻そうにで言う 「子供の数が減っています」よと そりゃそうだろ 自分がやっててただただ 苦痛なだけのクソゲーを ねぇ一体誰が他人に勧めるんですか 負けた奴らがどんな目に合うかを 一度知ってしまえば もう二度と 勝負の卓に着けるはずもなく 両の掌に収まるだけのチップを 失わぬよう 必死に握りしめて震えているのです 生きてても死んでも迷惑なら みっともなくも生きていたい 意志や選択もなく流されて 気づいたらこんなとこまで来たけど 今生きてることは自分で選び 取ったって思いたい 世界を丸ごと照らすような 煌めきを! 今日も誰かが祈っている 暮らしの中で傷ついた掌合わせ 独りきりで泣いているあなたが 明日は笑えるように すぐ後ろを走っていた人が ついにコースを逆走し始めた そいつが投げた爆弾で地球は 粉々になってしまった 「一緒にゴールしよう」って一言が どうしても言えなかった 今もそう ビリッケツになるのは怖いね わたしもあなたも 誰もが皆祈っている たとえそれぞれ信じるものは 違くとも 夜闇で迷っている 誰かの 進む先がわかるように 目をつむって祈っている なにもかもを投げ出した掌合わせて 思わず口を衝いたあなたの 願い事が叶うように