重なる影法師 刹那(いま)に咲いた友誼 因果の空の彼方(むこう) 手向けの剣花(はな)を 過ちを越えて何処へ往く 空虚に抱かれて 心の奥に棲みついた 魔物たちが目を醒ます 悪に 復讐の刃を―― 善に 救済の死を―― 汚(けが)れた僕の手は どちらを斬るのだろう 立ち向かえ 精悍に立ち向かえ 命などくれてやれ しがみ付く勝利(はじまり)へ 攻めの一手を 癒えない聖痕(きずあと)に 帰らぬ母(ひと)の面影(かげ) 歪な静寂に摩擦されていく 幼き胸につぎ入れる嘘 鎖のような罪の呪縛 食い込む魔法 奈落じみた世界 誰にも奪われない もう何も譲らない 正義だけじゃ救えない (今)命のため悪にもなろう 不揃いの剣の花びら 確かに咲いた僕らは (孤独な僕) 重なる影法師 刹那(いま)に咲いた友誼 因果に果つるとも 生きた証は消えない