今宵限り 許せよ そりゃえんやこら どっこいしょ 人の居ぬ間に愉しんでるって? ずっこいね 混ぜさせて貰いましょう 馬鹿にならにゃ勿体無い 雲のまにまに 何処に行くかも決めずに きっと何でも自由にできる 八鶴 [やつる ] 狂い咲く 華のように 縛りつけるものなどないでしょう おどりゃんせ なんせ 現し世は 行きもよいよい 帰りも 余はよいよい 明日のことは 寝て 起きて 明日考えりゃいい おどりゃんせ 今日は祭でしょう まだまだ眠れない 今宵 誠 愉快なり そりゃえんやこら どっこいしょ 少しはにかみ 笑う 誰からともなく きっとまんざらでもないんでしょう 鴇 [とき ]の夕焼けが 鎮まれば 月明かり映し出す 元へと おどりゃんせ 乱世 現し世も 西へ東へ どちら来ても よいよい 明日の友は 存外 近くにいるもんでしょう おどりゃんせ 今日は無礼講 そろそろたけなわよ 嫌だ このまま暇乞い きっと後悔してしまうような 八鶴 [やつる ] 彩盛り 花盛り ひらり 舞盛る夜はこれから おどりゃんせ なんせ 現し世は 行きもよいよい 帰りも 余はよいよい 明日のことは 寝て 起きて 明日考えりゃいい おどりゃんせ 今日は祭でしょう まだまだ眠れない 嫌だ このまま暇乞い 今宵 誠 愉快なり