雨で煙るまちは 見慣れたまち 代わり映えしない小径 見慣れたまち 傘をさして歩く 見慣れたまち それでも閑かに代わる 見慣れたまち あなたの皺もいつの間にか増え うしろ姿をみては まだこどもと思い知る 空の広いまちは 見慣れたまち くりかえすこの営み 見慣れたまち 山を望むまちは 見慣れたまち そして川は海へと今日も流る あたしもいつの日にかここを離れ なつかしく思い出す日が 訪れるのだろうか あたしもいつの日にかここを離れ なつかしく思い出す日が 訪れるのだろうか 朱い夕陽沈む 見慣れたまち すべて受けとめている 見慣れたまち それでも閑かに在る 見慣れたまちよ