死にかけた 大袈裟じゃない 夏が連れて来たのは 眠れない夜と首の傷 いつだってせっついて来る 空高く走るボーイング 消えかけの虹の向う 空洞になった心を 欠けた色に重ねていた やけにまだ 生々しく 思い出せるもんだよな 嫌になる 夢の中逃げ込もうとも ほらまたこれだ あの眩しい笑顔 ぬぐえない程の涙が ひとつ またひとつ流れた ああもう こんなクソみたいな 悲しみはもう要らない 最悪だよ お前のせいだよ 二度と取り戻せないだろ 忘れたいことが また一つ増えていく 大嫌いな夏に 引きかけた そのジョーカー でも 正解じゃなかったな いっそ あの腐った床を 踏み抜けたなら良かったよ 降り出した夕立が 過ぎるのを待って居たかった 歯形を付けられた心に 触れることはできない やけにまだ 生々しく 思い出せるもんだよな 嫌になる 夢の中逃げ込もうとも ほらまたこれだ お前はどうしてそこに居るの ぬぐえない程の涙が ひとつ またひとつ流れた ああもう あんなクソみたいな 喜びはもう要らない 最悪だよ お前のせいだよ 二度と取り戻せないだろ 忘れたいことなのに 捨てられない 最低だよ どうしよう 涙がまた零れて オレンジに染まる