廃屋の色に染まる 僅かな色めき 君は 彩りだす なよやかな白い指先 たどる景色は 外に降る雨 「もう何もいらない」と 頼りなく笑う 君の隣りで ぼくは 何かできただろう 倒れたら すぐ駈け寄って ぼくなりの強さで 守りたいと思ってるんだ 雨の鳴る夜(よ)を 浮かべて 想い耽(ふけ)ては いつのまにか 眠りについた ぼくの最後の 記憶のかけら <♪> ここはぬくもりの地 君と どれだけ 過ごしてきたかな お構いなく戯(じゃ)れるときは 心が今にも 泣きだしそうなとき もう何もできないよ ぼくがいなくても この先もずっと しあわせでいてもらいたい 躓(つまず)いたら 見あげてほしい ぼくたちの いのちは ずっと 結ばれつづくから 窓に打たれた しずくは 捩(よじ)れてゆく 君のかわりに 泣いてみる ぼくの最後の 祈りよ届け <♪> 倒れたら すぐ駈け寄って ぼくなりの強さで 守りたいと思ってるんだ 雨の鳴る夜(よ)を 浮かべて 想い耽(ふけ)ては いつのまにか 眠りについた ぼくの最後の 記憶のかけら