「わたくしの人生は まるでポップコーン 熱くなってはじけて飛んでいく」 「わたくしの歴史はまるで一反木綿 いろいろ一周して今は白いのよ」 「わたくしの夢は まるでフィクション 思い描くだけのドラマ」 「わたくしの青春はもはや別人 同じ体かどうかもあやしい」 あんなに口うるさかったかあさんが 上京したとたん 何にも言わない さびしいよ それはそれで あれやれこれやれ もうはよ風呂入れ いやいやしたがう それくらいがちょうどいいのか あ、そ、か かあさんの人生は まるでポップコーン 熱くなってはじけて飛んでいく かあさんの歴史はまるで一反木綿 いろいろ一周して今は白いのよ かあさんの夢はまるでフィクション 思い描くだけのドラマ かあさんの青春はもはや別人 同じ体かどうかもあやしい あんなに口うるさかったかあさんが 結婚したとたん 何にも言わない さびしいよ それはそれで あれやれこれやれ 今日ちゃんと食事した? いやいや答える それくらいがちょうどいいのか あ、そ、か 何もわからない 知らない どうしようもない でも 大人になったら ちゃんと選べるように その小さな体と小さな勇気で この世界の 前しか見なくていいよ