置き手紙だけで 男と別れて 一人旅するなんて いい気なもんさ 不幸せめぐり だまされ続けて やけになってみたって 仕方がないよ さあお猪口出して辛口の酒注いで 一気に空ければ忘れられる 納沙布は人情岬 過去の傷も古い名前も 言わなくていい 納沙布は人情岬 恋に破れ行くあてのない 女のための岬さ のれんなどしめて 今夜は朝まで おまえの愚痴のひとつも 聞いてあげるよ 粉雪の中で 別れた男に 手紙書いてみたって 出せないくせして さあ元気出して小皿を叩きながら 歌でも歌えばやり直せる 納沙布は人情岬 遠い街も胸の痛みも 思い出になる 納沙布は人情岬 恋に遠まわりをしてきた 女のための岬さ 納沙布は人情岬 今日の天気も明日の景気も 海鳴り次第 納沙布は人情岬 恋に破れたら来ればいい みんなのための岬さ 岬さ