雲の下で叫ぶには 余りに小さ過ぎ 薄れ消えそうな月と ただ笑ってようとした 射すような風 素足 病む大地 ブリキ音 ハルシュタットの空 無情感が漂う 置いてきた白 身に付いた黒 それを包み込む青 太陽はふと目を閉じた 空覆う 淡い雲 アゲハの羽揺れ 光り香しき花 ひどく静かに咲いた 無色透明の中を ひどく静かに咲いた 開いた次の世界から 強い光溢れた 無色透明の中を 強い光溢れた 悲しいかな光は 通り抜けられなくて 悲しいかな光は 目を溶かす事で果てた 置いてきた白 身に付いた黒 それを包み込む青 今、透明か 今、透明か 今、透明か