朝から立ち上った 幽霊が ベランダで 手を振った ちょっとだけ涙流し 僕はまた 毛布にくるまるよ あぁ、 「幸せ」という言葉を 誰にも渡さない あぁ、そんなこと言ったって 君にはあげたい 空っぽに映る ペットボトルの 底に残る染みで あの夜に見つけた 微笑みを そっと消していくよ あぁ、 「幸せ」という言葉が どうしても消せない あぁ、そんなこと言ったって どこにも届かない たった一つ残った「選択」を 二つかそれ以上 に増やしたいんだ 朝と夜がくれる 繰り返しを 優しいと思う その 感じをくれよ ねぇ お願いくれよ 夢の中で あの日の瞳の奥の君に会ったよ 憧れ、喜んだり、決意の中で不安が いつも君と追いかけてくる 自分で選んで 「後悔なんてしてない」って 「本当?」模様は浮かび上がった 心に嘘なんてつけない せっぱつまってただ転んで 君を待って ぬるっと僕は逃げた 一番大切なものは 目に見えなくて あの日の幽霊は僕だった あの日の、幽霊は、 「僕だった」 たった一つ残った「選択」を 二つかそれ以上 に増やしたいんだ 朝と夜がくれる 繰り返しを 優しいと思う その 感じをくれよ ねぇ お願いくれよ 超えたいな