Track by百々 和宏
春になって花はゆれる 日曜日の午後に コートを羽織り コーヒーを買いに出かける 公園を抜ける小道 緑の中 芝生の上 子犬が二匹 駆け回ってじゃれてる 誰かが落とした手袋が 照れ臭そうにお辞儀する 彼女が笑う横顔を 思い出しては気が狂う 路肩に咲いたタンポポの 綿毛が空に舞い上がる ベンチに座りまどろめば あの頃のような気がする 彼女が笑う横顔を 思い出しては気が狂う 気が狂う 気が狂う