歌い出しの言葉がいつも 最後まで書けず残るのは 名前がつかない感情を 残したいから 誰かが何かになるたびに スタックしてるようで 不安になって 無理やり 誰かになりきっても なんか違うんだ 急行電車は迷いもなく 終点駅へ転がる 時々それを羨む 帰り道もある だけど誰もいない 行き先がいい 手探りこの先に見たいんだ シナリオなんか 配られていないんだ 僕はまだ何者なのか 答えを見つけられないまま 手を繋いだまま泣き笑う僕らの 胸の奥動いた瞬間が 歌になること あぁ 知ってしまった人生だ 今はそれだけが確かだ 誰かの何かになれるのは 心に声を刻めるのは あなたの背中を押せるのは きっと きっと 自分を愛せた時なんだ だから 気にも留めないんだ 見向きもしないんだ 違う道が似合うよなんて 言われても 借り物の何者なんかじゃ 届かないところへと急ぐよ シナリオなんか 配られていないんだ 僕は嗚呼何者なのか 答えにはいつか出会うから 目を開いたまま 過ぎ去った僕らの 戻りたくなるような 瞬間を歌にすること あぁ 知ってしまった人生だ 残したい歌を あぁ紡いでしまった人生だ あなたに全部渡すからさ