暗む僕の目に映るのは青い影 君は誰?と手を伸ばし消えていく 流れる泡粒 陽の光 滑らせて 樺は踊り水底の夢を見る 言葉はいつも脆い 泡に揺られて浮かんでゆく 光に焦がれた君の笑い声が響いた ねぇ ここから見上げた 世界は遠くて 水面に揺れる音に耳を澄ましてる さよならの遠い場所 滲んだ星に願う 揺蕩える魔法を 忘れてしまった僕だから 白む朝の闇 天井が溶けていく 僕は何処へ?流れも敢えないまま ガラスの灯をすり抜けて落ちてきた 月の光 閉じ込めて遊んでる 体は少し重い 舞い上がる砂のアルペジオ 泡沫に歌う君は ただそこに在った ねぇ そこから見上げる 世界はどうですか 霞んだ夢が落ちる 光の差す方へ さよならの少し前 幻の燈に想う 歩き出す呪文を教えてくれたから さよならを告げる時 微かな声を聞いたんだ 風も匂いも熱も流れてく世界で ねぇ ここから見上げた 世界は遠くて 水面を揺らす色に目を凝らしてる さよならを告げた後 僕は歩いて行くよ いつかまたこの水面で 巡り逢えますようにと