誰もいなくなった部屋で 鏡は何を 映してるんだろう 歌われぬ歌と その思いは どこへ消えて行くのだろう ため息と 揺れて沈む葦の船 ああ ぼんやりしてる間に 日々は私を置いてくの でもこんなふうに 散り散りの時を重ねて 私が作られるなら 形にだってできるはず この弱さの先にある 逃れられぬ真実の姿を ただ信じられるように 明日の私を 受け止められるように そう 人の想いは 向き合う人の分だけあって 闇に照らされた花のように ひどく不安定な気持ちにもさせる いつか 心の海を覆うもやが晴れて 向こう岸が 見えた気がすることもある そう悲しみよ和らげ 吹く風にしなやかに 揺れ始めた世界が ここにあるから そう禁じられた日々は 雪解け水が解いて 季節の移ろいをもう一度 取り戻し人々が街をゆく 思い出すことは怖くない 迷ったら また戻り 確かめればいい そして日々に流された 美しさを見つけて 傷跡すら慈しみながら 私も行こう