都会に星屑を 散りばめた街の灯も いつかは滲む時を 恐れていたよ 今夜の「おやすみ」は いつもとは違うみたい 君は振り向かずに 人波に消えてく ほんの短い夏 些細なことを わかり合えなくて こんなになるはずじゃ ないのにどうして いつものように 「送って」とは言わないの? どこかに意地悪な もう一人の君がいて ほんとの気持ちだけを 隠してしまうよ 最後の地下鉄が 街の下くぐり抜けて 君が僕の時計 遅らせたと知った ほんの5分だけの 君の願い ずっと気付かずに 君が言葉には 出来なかったこと 僕は知らずに 季節は過ぎてゆくよ ほんの短い夏 風を少し 冷たく感じた こんなに好きなのは わかってるくせに いつものように 「送って」とは言わないの? 滲んだ夜を 一人抱きしめたままで