砂の混ざった風の中で 靴紐かたく結んでいる 揺らめいた午後の日差し 誰かの声を焼き付けた 走るあなたを見つけてから いつも背中追いかけた タイム計るフリして 目を離せずにいる 分からないこと 分かりたいこと グルグル回る前に ドキドキが止まらない時間 スタートライン 位置について 走り出すよ 駆け出した気持ちが空へと 飛んでゆく 胸のモヤモヤなんて 追いつけない速さで 飛んでく そうだ あなたの指に触れた時に気が付いた 私きっと今恋をしてる 風の中で 笑うあなたがいる 人気の消えたグラウンドで チャイムの音が響いてる たくさん手紙書くよ メールも送るよ 誰にも知られず走った時間を 忘れないでね 夕暮れが世界を真っ赤に染める頃 胸に刺さるトゲを 抱きしめて見送るよ そうだ 私はあなたに恋してた 恋してる 本当は大きな声を出して 言いたかった 今 新しい靴を履いて 私は走るよ 自分のゴールまで 胸の中に 今もあなたがいる