あなたが帰る時 船を選ぶのなら 私は名も知らぬ 港で待つわ 冷たい霧雨に 躰を濡らし 両手を すり合わせ 時間を待つわ あなたの乗る船が 港に着いたとき 我身を ふりかえり 初めて泣くでしょう あなたが帰る時 汽車を選ぶのなら 私は人気ない ホームで待つわ 一番鳥が泣く 柱の陰で 心の準備して 時間を待つわ あなたの乗る汽車が ホームに着いた時 我身を ふりかえり 初めて泣くでしょう 悲しい待ち呆気 もうじき終わる まっすぐ前を見て 時間を待つわ あなたの乗る姿 この眼に見えた時 我身を ふりかえり 初めて泣くでしょう