カーテンを締め切った暗い部屋 風鈴の音で目を覚ました もう行かなくちゃ 汗ばんだシャツを脱ぎ捨てた ビルの隙間 切り取った空と 孤独を隠した路地裏の影 まだキミのこと探し続けてる 二人で行った あの青い海も 二人見てた 夜空の花火も 軒先の影 線香みたいに 灰になっていく 濡れたラムネ 溶けていくアイス 落ちた涙も すぐ乾いたよね 忘れたくない事ばかりだから この夏と消えていこう この夏と消えていこう 朝焼け雲と 電柱の影 遠くひびく トラックの残響 もう行かなくちゃ 街が目覚めるその前に 虚空を詰めたビルの墓標と 薄明かり照らす さびた街灯 ふとキミの声 呼んだ気がした そっと握った浴衣の袖も 君がくれた射的の指輪も 石畳落ちた ヨーヨーみたいに はじけて消える 君と勝負だ線香花火 これが最後の夏になるなら 忘れたくない事ばかりだから この夏と消えていこう この夏と消えていこう 濡れたラムネ 溶けていくアイス 落ちた涙も すぐ乾いたよね 目がくらむような 走馬灯みたいに 永遠になる 君と勝負だ線香花火 これを最後の夏にするんだ! 忘れたくない事ばかりだから この夏と消えていこう