赤い三日月に輝く 汚れを恐れぬ 愛刀 満月照らす夜だけが 安堵の時間 もたらす 悪で満たされた影たち 我が名を聞くたび迷わず 命など要らぬと叫び 我が刀の前に消える 「人切り 」 と言う運命(さだめ)背負い込んで 安らぎなんて来やしない 我が心が休まる時には 誰かが代わりに血を流す 戦の後のみ心休まる 我が心はもう人ではないのだろうか 赤い三日月に照らされ 心の鬼を 照らし出す 「もう戻れぬ 」 と鬼は言う そして刀を抜かせる もし戦の世が終われば 人の心は戻るのか 光る愛刀が答える 「 貴様は 血を 浴びすぎてる 」 誰かを守るために過ちを 犯すこの世は地獄かな 頭の中で叫び続けてる 慈悲の声を払いのけては 生き残る為と正当化して 今宵も悲しき血の海へと落ちてく 我が心が休まる時には 誰かが代わりに血を流す 戦の後のみ心休まる 我が心はもう人ではないのだろうか