夢描いた遠い空は 茜色の雲のまま 旅人には優しく 続きを魅せてるのだろう 悲しみとはこの胸の痛みさえ 愛すべき者と忘れること… 羽根を持った命さえ千切れ 水の上をやがて漂うのか 夢描いた遠い空は 茜色の雲のまま 何処までも何処までも残して流れる のだろう 夢をいつか通り過ぎた 空も見上げられるから 忘れゆくことでさえ怖れて流れるの だろう 夢のかけら風に揺られるから 逃げないように手をのばす勇気もな く ただ立ちすくむだけの窓 明日はこの風も止むだろう 夢を捨てた遠いあの日 涙滲む空は今 立ち止まった者には何色に映るだろ うか 声を抑えて泣くような風の中で 愛すべき何かを手繰り寄せよう… としてももう何もかも千切れ 水面の蝶に似た夢のかけら 夢描いた遠い空は 茜色の雲のまま 旅人には優しく続きを魅せてるのだ ろう