僕は魚 水の中は僕の家 自慢のエラでエラ呼吸 ふやけることを知らない僕の体 今日も平和に泳ぐのさ 子供は100匹当然さ 顔の見分けはつかないな 奥さんだってわからない 愛とか恋とかわからない 僕たちはある日釣られてさ 光るウロコは剥がされて 自慢のエラも使えない ここは火の海泳げない 見知らぬ食卓へ並んで そこで家族の愛を知り たまに孤独な彼らを癒し 骨になっても僕は魚 水の中が恋しいな お母さんにも会いたいよ ああ さよなら 今まで ありがとう 食べられる気持ちなんて あなたたちにはわからない 食べられる気持ちなんて あなたたちにはわからない ああ でもこれからも 釣られる僕たち魚 それならいっそおいしく食べてね 別に感謝はしなくていい どうか残さず食べてね 食べられる気持ちなんて あなたたちにはわからない 食べられる気持ちなんて あなたたちにはわからない だけど僕たちは一生 死にたい気持ちはわからない だから僕たちは当分 分かり合えそうにない