流れていくビル街の隙間 無色透明な昼下がり 五月蝿いような喧騒でさえ 無音に聞こえるようで 懐かしさと理想と現実が 白昼夢に突き刺さる 憂いと綻びを含んだ息を 宙に置いてった 不甲斐ないなってあの頃思い出して 憧れた嗜好品すら 今は意味の無い ただのガラクタに見えた 煙草の煙と空の雲が 混じりあって過去に融けていく 振り返る暇すらないような 今は途方もなく続く 走り出したような幼ささえ 太陽の裏側に置いてった 夏風に紛れて この世界に擬態した感情は 切ないまま残り香残して 憧れてた広い背中すら 何故かちっぽけにも見えた 鳴り止まないアンチテーゼ かき消すように 淡い水面が疼いて叫んでいる 煙草の煙は今を載せて 終わらない季節を巡ってく 形はない それでも確かに 今は際限なく続く 走り出したような幼ささえ 太陽の裏側に置いてった 夏風に紛れて 四季全てが青い春のように駆け巡る 色は姿変えて花弁と芽吹いてく 煙草の煙と空の雲が 混じりあって過去に融けていく 振り返る暇すらないような 今は途方もなく続く 走り出したような幼ささえ 太陽の裏側に置いてった 夏風に紛れて