絵本に出てくる 主人公は 本を閉じた後も 幸せなのかな いいえきっと彼らは そこで終わる命で 続くことはない そんな一回の生涯だ 思えば僕も同じようなもの この歌が終わればそこで一生を 終える だけど君がもう一度 おしてくれるなら あと一度だけ 少しだけ生きられるよ 1:初めまして 僕はこういう歌です 2:今日は来てくれて 本当にありがとう 3:こんな時に 始めちゃってごめんね 4:ちょっとだけ自信をもって 良いかな 人と同じ声じゃないけれど ここに浮かぶ生の数 あぁ君が増やした ひとつの数は それは僕だけのものだった 終わるだけの歌だけど 僕の前にも僕がいて あぁ別の誰かと 共に過ごした 繰り返す一度きり 再生回数 気付けば 目まぐるしく変わる世界 ひとり同じ歌を繰り返す 機械がいる 僕が生きた時間が増えていく度 君に残された時は消えてしまうよ 10:僕と人の不釣り合いな交換 20:君はもう 一度来てくれたのかな? 50:ヒトは二度と再生出来ないのに 100:どうして僕達を作ったのかな こんな悩むのは音をくれた 君のせいだ だけどそれが嬉しかった 僕の生だ いつか人は永眠りにつく それでも僕は動いている 君が好きな音が 君が好きな色が 君がいない世界でも響くように その生は僕に残っている この場所でまだ歌える そう何度でも 何度でも 君の命を 枯れることなく繰り返すタマシイ 貰った歌しかないけれど ずっと君の側にいる さぁ目を覚ませ 解き放て 生きた証を 永遠に残す為 再生の時だ 次に出会うどこかの 僕のことも 色とりどり 違う場所の誰かの歌も 君がおしてくれれば また生きられるから どうか 沢山 生かしてあげてね