その旅を始めたのは自分だろう 愛そうと試みたのも自分だろう 繰り返す 別れと出会い 人生ってそういうものなんだと 唱え言い聞かせる何度でも頭に その決断が正しいのか否か 美しき 思い出を壊してまで 手に入れたいものの価値は一体 赤さを残して 沈む夕陽に 想いを重ね一人泣く 心を突き刺す波の音 淡く流れ去った海への夢 あの日誓った言の葉が 黒い嘘へと化けてしまう 許される日は決して来ないだろう 僕が何処にいても 何をしていても 嵐が降り注いだ 凍てつく様な日々にも 向かうべき行き先を照らしてくれた 永遠に響いてゆく 変わらぬ幸せ いつまでも消えないと信じた 灯火を失った海の上で 彷徨い衝突した二つの船 互いに支え合って 傷つけ合いながらも 航海をしていた僕らがいた 築かれた情愛の航海船は 夢の光を見失った それは僕の生きる意味であった 決して失い難いものだった 燃える様な朝焼けが 水平線上に輝いている きっと 君もどこかで 眺めてるだろうか この船に立つ者は 二人から一人へ 愛の記憶だけを残したまま さようなら愛しい人よ 別々の海を渡ってゆこう 背後に煌めく水面には あの日の僕らが 映っていた