待てど暮らせど来ぬ人を 部屋を暖め待つ夜に 来てよ 来て来て 来てあなた ああ 今夜も待ちぼうけ 窓に小雨が 泣いている 恋したあのひとどこへ行く ああ 尾道未練な迷い道 今日もいつまで待たせるの ああ 恋時雨 夏に恋したあのひとが 秋に背中を向けていた どこに いるのさ ねえあなた ああ 寂しい独り言 髪の乱れに 櫛をあて きれいなわたしを見せなくちゃ ああ 尾道せつない雨が降る 今日も手酌で呑んでます ああ 恋時雨 夢を追いかけジタバタと こどもみたいなあのひとの 背中 見てるの 好きだった ああ モヤモヤ胸のうち 涙ぬぐって 燗をつけ 思わず外に飛び出せば ああ 尾道あのひと笑ってる 今日はふたりで呑み明かそう ああ 恋時雨 今夜は嬉しい二人酒