泣きべその帰り道 遠回りも出来なくて うつむいたまま重いドアをゆっくりと開けると 不思議そうに首を傾げ 僕を見てる君がいる 涙の跡が無くなるまで 僕の頬をザラリと舐めた いじめっ子には勝てそうもないけど頑張ってみるよ 擦り剥いた膝もママには内緒にしておいてよ 何も言わず聞いてくれる君を強く抱きしめたら 苦しそうに僕の胸でキュンと声を上げた ただいまを言う相手も今はいなくなったけど 君と追い駆けたあの夕焼けを僕は決して忘れない 無くした物は数え切れないけど振り向かず行くよ 君が教えてくれた温もりを胸に抱いて 気がつけば声を上げて泣く事を忘れたけど 本当はまだ泣き虫な僕を空から見ていてよ 君を忘れはしない