公園の隅にそびえる 青いロケットの影で 少年が 宇宙飛行士になる為の 本を読んでいる 僕があれこれ 悩んでた事なんかよりも遥かに 広い世界が 君の中には もう広がっているんだね しまっちゃだめだよ その限りない夢を 今からなら どこまでも行ける 心の真ん中にある 操縦桿を握って どこかで今日も誰かが 同じ空を見ている 泣いてる人や笑ってる人 星のように瞬いてる 君だけにしか見えない 尊く澄んだ光は 誰にも気付かれない場所で もう輝き始めてる 白樺の木 揺れる木陰 ベンチで語らう老夫婦 折り重なる楓の葉のように そっと指を結んでいる 照れ隠しの表情も 初めて聞いてるような素振りも シワの数だけ刻んできた月日が そうさせるんだね もう変わらないで 貴方は貴方のままでいい 歩いた場所が 今日の道になり 何かを忘れもしながら あの日の二人に帰る 過ぎゆく季節を越えて 変わらない空がある 離れ離れの時は決まって 口ずさんだ歌の様に 貴方を見守っている 細く優しい瞳は 飾らない温かな気持ちを いつも教えてくれた どこかで今日も誰かが 同じ空を見ている 泣いてる人や笑ってる人 星のように瞬いてる 諦めるまで消えない 尊く澄んだ光は 誰にも気付かれない場所で ずっと輝き続けてる 小さなロケットの中で