雨音で目覚めた日の朝 重い瞼に透けて 四畳半の世界の中で 軋む頭の中は虚に 外は湿った空気に溶けて ぼやけて流されてく 居場所もわかんないからさ ただ袖を濡らす 一人と一人が出会う傘の下を行く あの時の空の色は霞む霧のよう 漣に飲まれた心拾う君は誰 モノクロの世界は今照らされていく 探し続けたこの景色を 忘れないよう書き留めよう 五月十四日へ落ちたページの カケラを一つ持っていこう 君のそばで笑っていよう 君がこぼした 言葉の中で 溢れる涙の意味も わからないまま 雨音で目覚めた日の朝 重い瞼に透けて 四畳半の世界の中で 軋む頭の中は