どこにも行けずここに居るわ あの小説さえ思い出せたら それだけ持って遠くへ行くわ 私どこまでもいける気がするの どこにも行けずここに居るわ 君がいなくても空は綺麗で もう悲しむこともないんだから 私どこまでもいける気がするの 君に教えてもらったこと全部 あの時後回しにしていたから 今思い出せなくて苦しいの だからあの小説さえ思い出せたら 私どこまでもいける気がするわ どこにも行けずここに居るわ 作り込まれた儚さに騙されて ここまで来た君を見つけた 君の孤独に触れたかった 月に祈りさえした思いも全部 あの時帰り道に諦めたかった 今忘れられなくて苦しいの あの小説さえ読んでしまえば 私いつまでも君を仕舞っておくわ 読み終えた小説が君の手から離れ 物語はまだ続いていくのに 読み返してよと私のように ここでまだ待ってる だってまだ全部私を知らない 君は。