飛騨の山あい 坂の町 土手に飛びかう 夕蛍(ぼたる) 逢えば帯解く 間ももどかしい 三味の音 衣擦れ 窓の月 戻れなくても いいのかえ 八尾(やつお)遣(や)るせぬ 風の盆 ♪〉〉〉 おまえ忘れる 暇がない おわら恋しい 夢ばかり 命かけても うばえぬ女(ひと)よ 死ぬときゃ一緒と 云うけれど わるい女で いいのかえ 三味の棹より 身が細る ♪〉〉〉 誰か不幸に 落としても 恋の成就(じょうじゅ)は 叶わない 三日三晩の 逢瀬のやつれ 胡弓(こきゅう)が泣かせる 別れぎわ 戻るしかない いいのかえ 八尾名残りの 風の盆