木漏れ日浴びた 小さな森に似た はち植の羊歯 窓辺においたら 私の部屋も変りました いつか映画でみかけた アンヌュイな女をまねて 暗いルージュひいて 髪をといてみたり 夜がゆき朝がきて 淋しさはつづく あのひとはもういない 帰らない愛の日 つたのからんだ 古いレンガ塀 肩よせ歩く 恋人同志は 去年の私達のようね 忘れきれぬ想いと 厚いコートぬいで 冬の街をひとり 風に向かい走る 春がゆき秋がすぎ 悲しみはつづく あのひとはもういない 帰らない愛の日 夜がゆき朝がきて 淋しさはつづく あのひとはもういない 帰らない愛の日