花火ひゅるる… あの花のように 極彩色の恋をしよう 散ることのない想いを君に 真昼の月は まるで急かすように輝いて 着慣れない服を引きずり走る 花火ひゅるる… 鼓動の音が 指と指が ふれるたびに 伝う、熱とともに キラリ 星が顔を覗かせる 髪を上げて 紫陽花に君を包む君は わたあめを手に 行こうと笑ってる 喧騒の中の ふと訪れる沈黙が 何故だか少し嬉しくなる 花火に照る その横顔が 目に焼き付いて 離れぬように まっすぐ見ていたいけど 花火ひゅるる… 音が遮る 舞い散るような 火花に乗せ 届けと祈り紡ぐ 「綺麗!」はしゃぐ君の髪がほどけ 少し照れたみたいに笑う (帰り道 提灯の燈りは せつなく揺れるけど 次の夏もずっと) 花火ひゅるる… 見上げてたら 手を繋いでも バレないかな 何でもないように触れる 花火を手に しゃがみながら チリチリ燃える 小なひかり いつまでも絶えぬ炎 花火ひゅるる… あの花のように 極彩色の恋をしてる 気崩れた浴衣も 僕の思い出にしよう いつか 懐かしいねと笑おう