朝の風がそっと 頬を撫でていく 昨日より少しだけ 心が軽くなって 鳴り始めた街の音が 今日を静かに照らしてく なんでもない景色なのに 胸がふっと温かくなる 歩き慣れた交差点で 人波に揺られながら 同じ日々を繰り返しても それが今は心地いいんだ ゆっくり歩く帰り道 ふとそう思えたんだ いつもの景色が今日もまた 私の背中をそっと押すよ 拾い集めた小さな幸せを 胸の奥でメロディに変える 風に揺れる木々のように みんな迷いながら生きてる そんな日々が続いてくなら 悪くないよねって笑えたんだ 夕焼けが街を染めていく 帰り道は少し切ないけど その寂しさの中にも 優しさが息をしていた 今日を抱きしめられたら 明日もきっと大丈夫 いつもの景色が明日もまた 変わらないままでありますように 平凡な日々のひとつひとつが 私をそっと守ってくれたんだ 風が奏でる平和の歌が 遠く懐かしく響いたら 今日より少し前に進める そんな気がしたんだ 静かなこの帰り道で
