ひらけゴマ 角の席 見たことない奇跡が鎮座してた 砕けたニキビを押して 時間と電車を停めた 白けた車窓から 桜吹雪が舞い 曇ったガラスには 解読不能のパスコード 少年少女走る きらめくイズム持って 東西線は走る 後退りしながら 地下鉄がすれ違い 淫らな音きしませてグラついた 滲んだニキビつぶして あてのない旅行に出た ちっぽけな魔法から 垂れた空にのぼり 気取った車窓から 行き先不明のパスポート 東西線は走る ガタゴト足鳴らして 少年少女走る 耳を澄ませながら 少年少女走る ふくれたニキビ抱いて 東西線は走る 軌跡辿りながら 挑んだ世界では やぶれかぶれになり 見とれた期待には あやふやなままのレギュレーション 少年少女走る 浮かれた未来抱いて 東西線は走る ふたり眺めながら 少年少女走る ふくれたニキビ抱いて 東西線は走る 軌跡辿りながら