プラタナスの葉かげが あなたをかくすから 一人にしないでと泣いた はしゃぐ背中 追いかけ 歩いた並木路 どこまでも続くと信じた なのに今は ガラス越しに 見てる 頬杖つく 窓際のテーブルで 忘れてたつもりなのに 思い出が ふるえるのは クラス会のはがき 着いたせいよ 毛糸のあたたかさに 顔を埋めてみる おひさまとあなたの匂い 転びそうな拍子に しがみついた胸は 離れられなくて困った だれもいない 春のような日ざし ドアを押して出てみたけど歩けない たぶん もう笑えるよね ゆるやかな風みたいに クラス会には まだ出られないナ つむじ風がさらう 白いはがき