熱い陽射しに 飛び込む僕は 揺れる波間に 溶けて消える 風に抱かれて 思い出すのは 笑うふたりの 褪せたフィルム 眼を閉じて 甘い 口づけは 遠い夏のかけら 溢れる光に包まれて 僕達は影を見失った 過ぎ去った日々が 限りなく 鮮やかに 夕闇の空に 蘇る 焼けた素肌に 飛び込む僕は 揺れる谷間に 溶けて消える 打ち寄せる悲しみに 溺れる夜は 青い波間に 深く深く 眼を閉じて 甘い ありふれた 遠い夏のかけら 溢れる光に包まれて 僕達は影を見失った 時間より速く 駆け抜けた 君は今 暮れかけた空に 浮かんでる