Track by杉瀬陽子
五月雨に煙る空を今日も 窓越しに眺める ベランダで鳥は濡れた羽を 震わせて雨宿り 凍えた小さな体 暖まるまで構わないさ ここでおやすみ 連なる厚い雲が つかの間と消える時を待ち 飛び立てば ほら いつもと同じ帰り道 ダバディビドゥ 口ずさみながら 五月雨は鉛色の街に 傘の花を咲かせる 窓を伝う雫なぞる僕は かごの中の鳥 止まない長い雨の 季節が終わりを告げる頃 現れる まばゆい光を放つ 美空に思いを馳せながら 針を落とせば ほら 聞き慣れたいつものメロディ ダバディビドゥ 口ずさみながら