桜の花びらが春を呼び 潮風の香りが夏を運び 赤い紅葉が山を染めて すぐに白に変わり 冬が来る こんな普通の事を忘れていた 帰る場所を僕は忘れていた 今まで自分だけが 良いと思って生きていた こんな僕の帰りをいつも待ってる 「おかえり」と言いながら笑ってる その声を聴くとなぜかホッとし 心温まるんだ本当 唯一気を許せる場所 心安らいで落ち着くんだよ ここで腰下ろし少し 休んでもいいですか 海よ 山よ 川よ 空よ 離れていると恋しくなって 夜空につぶやく 母よ 父よ 友よ あなたよ 僕を育ててくれてありがとう いつか帰るから 離れる事よりも辛い事を 分からず僕はただ歩いていた いつの間にか一人になってた 誰も手を貸してくれなくなっていた 気付いたら受話器を取って あなたの声を聴いて 涙をこらえていた 「楽しいよ」なんて嘘をついていた 本当はもう限界だった そんなときに 「声でわかるよ辛いの だっていつもよりちょっと暗いよ どんなことだって何でも言って」 何気ない言葉が嬉しくって 隠し事せずに語り 夜が明けるまで君と長話 気付けば気持ちが楽に なってくるとともに 朝日がまた昇る 海よ 山よ 川よ 空よ 思い浮かべて懐かしくなって 涙がこぼれる 母よ 父よ 友よ あなたよ 僕を育ててくれてありがとう いつか帰るから 世界中でたった一つだけの 生まれ育ち 過ごしてきた場所 母や父の愛に包まれ 友やあなたにいつも救われ 春の桜 夏の海や 秋の紅葉 冬の雪 四季と共に年を重ね 大人になり旅立つ時 思い出すみんなの笑顔 心の底からひとつ願おう 変わらず待っててください 必ず帰るその時まで ふるさとよこんな僕でも 信じてくれて包んでくれて 本当にありがとう 溢れるほどの愛が詰まって 茜色に染まる僕の旅路 ありがとう 次帰るときは もっと大人になって帰るから 待っててよ 待っててよ my home いつか帰るから