あの日のまま止まった交換日記 「ごめんね」の一言が言えなくて 透明な文字を声に出せないまま 空白のページにそっと呟いた 紙ヒコーキにして飛ばしたページは 見えない背中をずっと探していたね あの日のまま止まった交換日記 「さよなら」の一言が言えなくて 振り返らずに別れた帰り道に もう届かない想いだけを残す 書き跡すら残せないままに 踏み出した新しいページでは もう会えないけど あの日のまま止まった交換日記 「ごめんね」の一言が言えなくて 透明な文字は声に出さないまま 空白のページをまた開けてみた あの日のまま止まった交換日記 「ありがとう」 とそれだけが言いたくて 指文字で描いた最後のページに 小さな文字でそっと書き足したよ 「またね」 いつか届くように歩き出そう