遠く陽炎に消えた川辺の町には 風追う無防備な声が 当分あの日みたいに 笑えそうにないけど 蒸れた靴を脱いで伸びた葦の隙間で そっと目を閉じた 空までは追えそうになくて いつか君が好きだと話した町で 一人きり想い出を探して 今やっと気付いた ああ大切すぎると時は 悪戯に過ぎてゆく僕はふっと頷いた 君はもういないのに 全部嘘みたいで右胸叩いた 息が苦しくなって 残されたこと知った そっと目を閉じて 止まれない弱さを悔やんだ いつか君が好きだと話した町で 僕だけが少しずつ 大人になってゆくんだね ああ空回りしてた夢は 大丈夫君よりも上手にね 叶えてみせるよ いつか君が好きだと話した町で 時だけが音もなく流れて 二人は出逢えた ああもう二度と会えないけど 忘れない弱虫な僕をただ 笑い飛ばした君らしい優しさを 遠く陽炎みたいなあったかい笑顔は 静かにその瞳を閉じた
