黙って見ている ズルリと剥けていく バラバラになった俺の 身体は今音も立てず 崩れ落ちる砂に変わる砂になる 空っぽの中にたんまりと詰め込んだ ままの搾りたてはドロドロだ いけない匂い 生暖かくて 乳白色の水肌ははしたない 毎日眠い 毎日腹が減る 毎日天気予報を見ている ぬるベトい 風が吹く 夕暮れに友達は集ってくる あの子はまるで自由に 新しい遊びを見つける 穴があいていたのか 俺があけた穴か わかることができない 笑って笑って笑ったまま 冷たくなる 脂固まる 塊になる 生まれたては 柔らかかったのに