忌み子だと捨てられたの ワタシを拾ったのは 年老いた魔女 善い行いには善いものが 返ってくると言ってた その言葉を信じていたけど ダレもワタシと 目と目を合わせてくれない ワタシに笑いかけてくれた ただひとりを除いて ダレもがワタシを畏(おそ)れた あんなに嬉しかったことは 今まで生きてきて 覚えがなかったの ココロが痛い 恋と呼ぶには まだ早すぎる気もしたけど 恋しかったのよ あの優しさ――。 ダレか信じて欲しい ダレか愛して欲しい 悪い行いには報復がある そう聞かされていたから 呪うなんて恐ろしいことは できなかったのだけれど ダレもがワタシに 石を投げつけるの 災いの魔女 そうワタシを呼んだ 産まれてきたことが 罪なのならば ワタシが生きてきた意味は 何なのかしら それでも――。 この顔の痣に賭けて ダレも呪わずに恨まずに 死んでみせるわよ ただひとりワタシを 信じて愛してくれ… 救ってくれたアナタのためなら 悪にもなれるわ