火を、火を火を ふっと消して 火を、火を火を ふっと消して 火を、火を火を ふっと消して 細く伸びていく煙 残り香 遠くの遠くの 雲を照らすライト 明け方の静けさに 冷たくなっていく耳 白いんだ、薄ら 影が濃さを増して 歩く人、川の流れ 冷たくなったままの指 鼻歌にもならない息が 欠けたコンクリート 踏んだ音が 確かめるような愛が 火を、火を火を ふっと消して 火を、火を火を ふっと消して 細く伸びていく煙 残り香 火を、火を火を ふっと消して 火を、火を火を ふっと消して 楽になろうとするな 残りは 心の中に 降り積もったまま 解けない 解けない ポケットからマッチ マッチ 暖かくすれば つまらなく思えるかな 火を、火を火を ふっと消して 火を、火を火を ふっと消して 細く伸びていく煙 残り香 火を、火を火を ふっと消して 火を、火を火を ふっと消して 楽になろうとするな 残りは 汚れた裾を払って 「何にもなくなった」 言えば楽になったか そんなことはないだろう これから先の話を 余生だと思えば 思えば楽になったか そんなことないだろう