幽けき社に至る 月を祝う蟲の子ら 薄ら白き宵の巫女 奏で伝えるは蛇の謳 高く高く禊ぐ聲を 狐火の森へ響かせん 獣たちは明星に啼き いざ染め上げよ 真なる赫 かむずまります ほむすびのみこと みたまあだしび しずめたまえ ひとつ ふたつ 祈り篝りて みっつ よっつ ねんねこながし いつつ むっつ 山人の翠へ還れば ななつ やっつ 静かに 焔咲く 高く高く鳴らす鐘は 鬼灯の照らす緋の宮へ 厳つ靈の風に夜を往き さぁ奉れ 真なる赫 はれやれや つきみつ れやれや そむむすび はれやれや かみさく れやれや あけに いざひらかれよ 真なる花