空の色が変わっていく 心を鳴らす 青に映えるはぼくら かげろうただよう 長い坂 つぎのバスは1時間後 暑さ掻き立てる蝉時雨に なびく髪ときらやかな笑顔 部活終わり離れて待ち合わせして 内緒に一緒に帰ろうよ ぐいと背伸びして 踊る裾 結ぶ尾 揺らめく青に走ろうか 青春の蓋を変えて 「交換こ」って笑う 空の色が変わっていく 手を伸ばしわたがしを つまみ食いして ほら青がさそっている 木漏れ日が寝顔を照らす かき氷に染まる夏 窓際吹き抜ける 淡い風 踊るカーテン 香る塩素 遠く眺める虚ろな横顔 視界の端に昂る 心拍数 迫る足音に期待の胸音 廊下駆け抜ける 揺れる尻尾 みどりのさくらを彩る君の音 拭う汗さえも虹がかかる 呼び声に振り向けば 頬に刺さる 笑みと 空の色が変わっていく 手を伸ばしわたがしを つまみ食いして ほら青がさそっている 木漏れ日が寝顔を照らす かき氷に染まる夏 帯の色に染まっていく 遠回り自転車 乗らず手押しして ほら朱を眺めている この季節に赤信号を うなじ越しに火照る夏 空の色が変わっていく 手を伸ばしわたがしを つまみ食いして ほら青がさそっている 木漏れ日が寝顔を照らす かき氷に染まる夏 空の色が変わっていく 心を鳴らす 青に映えるかぼくら