昔と変わったね って帰り道君がつぶやいてさ 遅咲きの桜一瞥しては 腑に落ちずな気持ちで日差しを 食らう 明日もまたここで 少しも移ろいの無いその会話 巡り巡る間紐解いては 違うのはいつもの如く君だ ゆらり沈んでいく香り付けされた 思い出に 真っ赤に染まる夕焼けは 霞ひとつない 知らずのうちに見たこともない君が 生まれる ほらclap さぁさぁ普段の私はマスクを被って 今日もただ一人友人役を演じてる 淡い足跡を残してしゃがみ 込めばすぐ覗き込んで 幸せでしたっけ? 幸せでしたっけ? 最初から最後まで理想像を 崩壊させないように してたのにな 見縊ってる時期尚早 弾ける言い訳 永遠に消えない安寧を 天秤にこっそり仕掛けて 有限な 物にしたのはあなたの勝手でしょ 坂道を転がる車輪に目を配る その足元の硝子は 憎いくらい私みたいで 散々だって言いかけた被害者ぶって その場凌ぎに塗れた言葉重さを 感じるはずもなくて アンダンテの風速で間に合わせた 空っぽの姿を見て君は疑ってる 1番線ホーム目掛けて カラスが泣いたら帰りましょ 君の嫌いな僕を消して 残ったものに名前をつけて 人の形をしたそれは 掛け替えの無い愚かさと 非常なその目線だけを覚えて ぽつり沈んでいく香りの消えた 思い出に (Hook) 行方も分からないはずの 御伽噺の中で 一人彷徨う僕は 主人公の片隅で 誰にも知られず 光る景色を眺めている 孤独を連ねて 毒の林檎に口づけを