物一匹一匹の頭の中には 奇妙千万、 ピアノの旋律が流れている 動物たちはそれぞれの旋律を求めて ジャングルを彷徨う 見繕った言葉のまま 自然体で落ちた言葉の技 ふと気づいた朝 嘘つきしかいない現実 弱者男性のまま生きる 簡単な順番待ち 猿山どうぶつの森 神こそいないのに 妙に信心深い謎 ルサンチマンを知ったフリ 食う寝る遊ぶを 拡大解釈した生意気なやつ ワイシャツのボタンも 上手く留められないくせに ピアノの音なんて 本当は誰も聞いていない だって私は、 しがない一匹の動物でした 生きるための競争か? 真面目な顔して優生思想 鳴き声ひとつで変わる世界に 生まれ落ちたはずなのに くだらない知識の表記揺れ 逆回転する地球と同一性 「産むべきじゃなかった」 ダーウィンも教えてくれなかった 金縛りみたいに動けなくなっても ふと知らない言葉でも 消えていくままの命でも 薄暗い線で先にいかなくても ご覧ください、 囲いはなくてもご覧いただけます 人権には十分配慮されており、 不自由なく生活しております 知らないままで踊ってる、 わからないままで踊り狂う 朝にも夜にも同じダンスを 踊っている不埒な生き物 ほら、見てみろよ、踊ってる 目をつむったまま踊らされてる ほら、見てくれよ、踊ってる 生きてるフリして踊ってる 「もう後には引けない」 深刻そうな顔 かわいいね あまりに刹那的、喜劇的 気づいたら墓場だ 今日も変わらない1日が始まる 覚えてない昨日のこと 進化論より堕落論を読んでいる 今日も変わらない1日が終わる 覚えていないいつものこと もう戻れない現実と檻の外 閉じ込められてるんじゃなくて 勝手に引きこもってるだけだった 本物とサンプルの区別もつかない お腹を空かせた 彼らにキャンディを! 真夜中に塞ぎ込む命 簡単に消える僕自身 集合体恐怖症 みんなそうだったって わかってるのに 知恵の実はすでに食い尽くした これ以上どうにもならないのに そのまま生きている不思議なイコン だから僕らは、 しがない一匹の動物でした
