限られた領域の箱庭 私は 誰か 何か 静謐で満たされた この部屋 遠く 薄れ 横顔 記憶にない世界と明りが 揺れている実像を捉えれば 重ねられた 人格の檻に 止め処なく流れる情報は 誰かの面影の便りとなる 節目の瞬間に 瞬きで煌めく 与えられた 時間には名残り ありふれた風景の情報は 誰かの声と交差してゆくとして 節目の瞬間に 僅かに響いた それは― ああ 伝わる 曖昧な世界が脆弱な個を持つ 触れたら 広がる 薄明かり照らされた部屋は投影 今眠り 全ては消える ああ 記憶にない世界の形が 溢れ出す思い出ならその噓を 重ねられた 人格の檻に 止め処なく流れる情報は 誰かの面影の便りとなる 節目の瞬間に 瞬きで煌めく 与えられた 魂の楔で 廃れゆく風景の行間に 誰かの声が輪唱してゆくとして 節目の瞬間に 確かに響いた それは―
